ひまつぶし

ねっこの親ばか成長記録や御朱印巡りの記録など日々の備忘録

【読書】2024.4月に読んだ本の記録 前半

【マリはすてきじゃない魔女】柚木麻子

伝えたいことは分かるのだけれど。児童書というからにはもっとワクワクさせて欲しかったな。せっかく楽しそうなキャラクターなのに。物語の内容より、そのメッセージだけが強く心に残り、最終的にマリには魔女のママがふたりいるという設定にも違和感が残ってしまった。よっぽど作者さんのあとがきにあった”もしも魔法が使えたら”というエピソードの方がワクワクした。あと、これはもう作者さんとの相性だと思うけど、世界観を出すためのモノの名前とかも中途半端に感じて、文章でドキドキワクワク出来なかったのが残念。

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【純喫茶トルンカ】八木沢里志(再読)

谷中の細い路地の先にある喫茶店トルンカを舞台にした連作短編集。どれも終わり方がいい。

『 再会とは、人生における一番身近な奇跡である』素敵な言葉。

お話の内容には関係ないけれど、この小説を読むと古いこの曲が頭に流れ出す。大切だった人が大切にしていた曲。

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【紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード】ほしおさなえ

小学生の頃、お小遣い握りしめて文房具屋で買った小さなメモ帳のこと、今でも覚えてたりする。スミレの香り付きだった。紙小物はいくつになっても心惹かれるアイテムである。そんな紙小物への愛情がたっぷり詰まったお話し。シリーズ化しているようなので続きが楽しみ!

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【夏美のホタル】森沢明夫(再読)

夏美と慎吾がツーリングの途中で出会った「たけ屋」の親子とホタルを見に行く場面。もうそこの描写で涙が出てくる。この作者さんの言葉はいつも優しい。

  人生 は、 ひたすら 出会い と 別れ の 連続 です。   どうせ なら、 別れ が とことん 淋しく なる よう に、 出会っ た 人 とは 親しく 付き合っ て いき たい です し、 その ため にも、 いつか 必ず 訪れる 別れ の とき を 想い ながら、 自分 の 目 の 前 に 現れ て くれ た 人 との「 一瞬 の いま」 を 慈しみ たい と 思い ます。

作者さんのあとがきには「たけ屋」の親子のモデルとなった方々との出会いとエピソードが記されてる。

ホタルといえば、大学を卒業したばかりの頃。友人と二人、ドライブ中迷い込んだ喫茶店のママとその店の常連さんらしき男性二人と山奥の河原にホタルを見に行ったことがある。初対面の…見た目、ちょっと怪しいい(すみません)大人三人に連れられ山奥の河原へ出かけるうら若い私たち女性二人。今思えばかなり無謀(;^_^A もちろん、善意で誘ってくれたのだけれど、人里を離れ舗装もされてない山道に入り込んだ時にはちょっとドキドキしたのを覚えてる。あの時見たホタルの淡い光はいまでも忘れられない。

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【グルメ警部の美食捜査】斎藤千輪

美味しそうな料理の描写って難しいんだな。料理のこと色々調べて事細かに書かれていて。でもなんだろ、あまりそそられなかった。まあ、こんな高級グルメお目にかかったことがないってだけなのかもしれないけどw

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のび~~~っ ながっw ⇒後半へ続く